どうなる?京都産業大学ラグビー

 関西大学ラグビーAリーグでは、関西学院大学が6勝1敗で51年ぶりの優勝を決めた。全国大学選手権にはこの関学のほか、同志社、天理、立命が新たに出場を決めた。

 京都産業大学は5位に入れるかどうか。5位になっても、中四国東海北陸の代表校相手に、関西からの第5代表決定戦がある。残り1試合は、12月6日(土)の同志社戦。NHK教育テレビで生中継されるが、非常に厳しい戦いになるだろう。京都産業大学は、ここ数試合接戦ばかりで、シーズン当初よりは安定してきているようだが、一体どうなるか。あまり考えたくないが、最悪、Bリーグとの入れ替え戦に生き残りをかけることになる可能性も否定できない。

 先週の京都産業大学立命館大学戦をビデオで見た。今シーズンの京都産業大学ラグビーを見るのははじめてだ。解説者は「モールを引き倒すことができるようになったことなど、ルール改正の影響を最も受けたチームのひとつが京都産業大学だろう。」と言っていた。確かにそう言う面もあると思うが、試合開始早々、やはりショック。京都産業大学といえば、強力スクラム。そのスクラムを全然押せていない。立命との最初のスクラムではいきなり下がってびっくり。このスクラムでは、本来の試合展開ができなかったはずだ。昨年までの面影は全くないと言っても良い。フォワードの平均体重も軽く、モールでも全然押せない。

 しかし、前に出よう、ボールをなんとかキープしようという、ひたむきさはびんびん伝わってきた。この試合には、京都産業大学野球部とアメリカンフットボール部全員が会場にかけつけ、声をからして応援していたそうだ。本来の強力スクラムを組めずに、もがいてはいるが、なんとかしようと精一杯頑張っている、若いチームに、後輩たちに、心から声援を送りたい。