全国高校ラグビー決勝

 録画しておいた全国高校ラグビーの決勝、常翔啓光学園対御所(ごせ)工業・実業戦をようやく見た。

 これが高校生なのかと思えるほど、ハイレベルな試合。優勝した常翔啓光のウイング国定選手は有名だが、快足国定選手だけでなく、センター、フルバックの選手の俊敏な動きもすばらしかった。バックスの展開力は、間違いなく全国一だろう。

 御所工業・実業は、2回戦で宮崎県代表の日向高校と対戦し、日向をノートライに抑えて圧倒したが、体格は日向高校とほとんど変わらず、平均身長は、出場選手中、なんと下から4番目とか。

 決勝で、御所工業・実業スクラムは、さすがに押されていたが、他のプレーはディフェンス・オフェンスとも常翔啓光学園を十分苦しめていたと思う。よほど、基本的なプレーが徹底しているのだろう。

 御所工業・実業のロックの選手が、京都産業大学に入学、という情報もある。右ロックは2年生だったから、左ロックの選手か。これまで、体格はさほどなくても、スクラムだけは全国随一の力と評されてきた京都産業大学にうってつけの選手かも。もし、京都産業大学への入学が本当なら、ぜひ頑張ってほしいし、楽しみだ。

 今回の全国高校ラグビー。ベスト8のうち6校が西日本(関西3校、九州3校)で、ベスト4はすべて西日本勢(関西3校、九州1校)。大学ラグビーは、関西勢の元気がない。今回活躍した選手達が、関東にばかり目を向けず、関西大学リーグで、そして全国大学選手権で活躍してほしいものだ。