ワールドカップラグビー雑感

ksumiyazaki2011-10-04


 ワールドカップラグビーで「低く、速く、激しく、走り勝つ」はずだった日本代表チームは、目標としていた2勝は夢のまた夢。1勝もできず、3敗1引き分けで終わってしまった。

 盛り上がったのは、一時4点差に迫ったフランス戦だけだったかも。後半も終盤、1トライ・1ゴールでは追いつけない、8点差でリードしていたカナダ戦では、終了間際に追いつかれた後、苦し紛れのアレジのドロップゴールは大きくはずれ、信じられない引き分け。

日本代表のスタンドオフは控えを含め3人ともニュージーランド出身。正スタンドオフのアレジは、現在日本に住んでいない。こんなんでいいのか。

 日本代表選手は、スクラムハーフなどごく一部の選手を除いて、明らかに体格優先で選ばれている。

 前回覇者の南アフリカと互角に渡り合ったサモアは、背中越しや、股の間から球が出てくる曲芸のようなパス回しが善戦を支えた。過去優勝2度のオーストラリアと前半同点で折り返したイタリアは、圧倒的に強いスクラムがあった。日本と違って、「オンリーワン」の戦術を持っていた。

 日本代表の4試合を見て、一番思ったのは、「なぜあれだけ簡単にターンオーバーされるのか。」特に、ラックならまだわかるけど、モールでキープしているボールをターンオーバーされるのは、一体どういうこと?

 今回の日本代表戦でよかったのは、わが京都産業大学出身、スクラムハーフ田中史朗選手が元気に頑張っていたこと。田中選手からいいボールが出て、トライにつながったこともあった。

 あれだけフォワードがスクラムや接点で押されまくると、スクラムハーフとしては、かなり厳しい状況だったと思うが、田中選手はよく動き、いいボールを出していた。

 それから、まるで大人と子どもの試合で、試合中に何度も「なんでそんなに簡単に抜かれるの?」と思ったニュージーランド戦。試合はつまらなかったが、解説が、我が京都産業大学のスター、大畑大介選手だったのはうれしかった。

 ニュージーランド戦の録画は消そうと思ったけど、解説が大畑選手だから、消さずに当面とっておこうと思う。

 日本代表の宮崎合宿で何度も宮崎を訪れてくれた田中選手。この冬にはまた宮崎で会える機会があるかと思う。山田花子に似たえあの笑顔を見せてくれるだろう。田中選手の今後のますますの活躍と、大畑選手の広いフィールドでの活躍に大いに期待したい。