京都産業大学の学生がイタリアで落書き

ksumiyazaki2008-06-26


 ネットで京都産業大学の記事。何かと思ったら、京都産業大学の学生が、イタリアのフィレンツェ世界遺産の大聖堂に「京都産業大学」などの落書きをしたそうだ。

 学生時代にフィレンツェに行った。短時間の滞在だったので、大聖堂には行っていない。フィレンツェ駅で赤のボールペンを買ったことだけをなぜか覚えている。

 世界遺産に落書きはいただけないが、自分が学生時代にその場にいたら、流れに任せて落書きなどしなかったか、いささか自信がない。大学の名前は出なかったが、毎日新聞の余録にまで書かれるとは。次回はもうちょっといいニュースで、京都産業大学の名前を紙面で見かけたいものだ。


[本日付け読売新聞より]
フィレンツェの大聖堂落書き、京産大生も
 京都産業大学京都市北区)2年の男子学生3人(19〜20歳)がイタリア旅行中の今年3月、世界遺産に登録されているフィレンツェ市中心部の「サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂」の柱に、名前や大学名などを落書きしていたことがわかった。
 岐阜市立女子短大の学生6人が大聖堂に落書きしていたことが明らかになったばかりで、京産大は、大聖堂への謝罪と学生の処分を検討している。
 京産大によると、3人は3月13日、最上階の柱に油性ペンで日付、名前、大学名と「イタリア旅行記念」の文字を書いたという。同短大の問題が発覚した翌日の25日、3人も同様に落書きしていたとの匿名メールが複数、京産大に寄せられた。


[本日付け毎日新聞 余録より]
落書き
 奈良・唐招提寺金堂の本尊の左側に侍す梵天(ぼんてん)立像は、大きな目鼻立ちと量感あふれる立ち姿で知られる国宝の仏像だ。だがもう一つ、この仏像を有名にしているのは台座の見えないところに描かれた「落書き」だという▲墨で描かれたカエル、ウマ、ウサギなどのほか、ちょっと文字にするのははばかられるような絵まで、どうやらこの像を作った人の手になるものらしい。こうした工人の落書きは、法隆寺金堂や五重塔の天井などで見つかったものも有名だ ▲梵天立像は鑑真と共に来日した仏師の作ではないかともいう。世界遺産への落書きといっても、これくらい由緒正しく年季が入れば、それ自体が文化遺産となる。だが、普通は何年たとうと文化財損壊以外の何物でもないのが落書きである▲奈良の文化財と同じく歴史地区として世界遺産になっているイタリア・フィレンツェサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂への岐阜の女子短大生の落書きはむろん後者だ。壁にフェルトペンで名前や学校名も書いていたから、モノも恥も知らないというのは恐ろしいことだ▲学生は短大の厳重注意を受け、教会に謝罪の手紙を出したという。先方は「謝罪すれば賠償不要」とのことだったが、状況次第では多額の損害賠償を伴う重大犯罪だ。教会の寛大な言葉に、同じ日本人として顔から火の出そうな方もいよう▲クマが木をつめで傷つけて、存在を誇示するような行為をマーキング(印づけ)という。人の落書きもこの動物的本能の名残かもしれない。だが天平の仏師はいざしらず、旅先の落書きがその主の愚かさのマーキングにすぎないことは、この際はっきりさせよう。