もう「ハニカミ王子」とは言わせない

ksumiyazaki2008-11-24


 先日も、このブログに書いたとおり、ダンロップフェニックストーナメント2008が、11月20日(木)から23日(日)まで、宮崎市内のフェニックスカントリークラブで開催され、本戦の22日(土)と23日(日)の2日間、ボランティアに行ってきた。
 例年ボランティアとして参加されている、京都産業大学OBの某先輩とは多分業務が違うだろうから、会えるかな? と心配していたが、スタッフルームで会って、話をすることができてよかった。

 タイガーウッズ選手が2度優勝しているこの大会は、日本ゴルフ界最高の、伝統あるトーナメント。宮崎の数あるイベントの中でも、かなり重要なイベントと言えるだろう。そんな大会の運営に京都産業大学OB二人でかかわることができたことを誇りに思うし、楽しく、面白いボランティアだった。来年は、ゴルフ好きの他のOBにも参加を呼びかけてみようかと思う。それと、京都産業大学出身の選手が、いつか参戦してくれたら、最高なんだけど。

 大会は、プラヤド・マークセン選手(タイ)が通算8アンダーで優勝。注目の石川遼選手は、後半、優勝争いにからみ、首位と一打差の通算7アンダーで、単独2位。日本人ではトップ。これで2位の賞金2千万円を手にし、今年の賞金が1億円を越えることが確実になった。

 ボランティアスタッフとして、業務をしながら、本戦に残った全選手のプレーを間近で見たが、石川遼選手が引き連れてくるギャラリーの数の多いこと。昨年この大会優勝のイアン・ポールター選手(英国)や現在賞金ランキング1位の片山晋呉選手でさえ、びっくりするくらいギャラリーの数が少なかった。なんとか本戦に残った、地元宮崎県延岡市出身の甲斐慎太郎選手にはある程度のギャラリーがいて、ほっとしたけど。

 とても17才とは思えない、石川遼選手の積極果敢なプレーは本当にすばらしかった。ショット後の移動もきびきびしていて、見ていて気持ちがよかった。昨年アマチュア選手として初めて、この大会に出場した頃は、まだ「ハニカミ王子」と言われていて、うちの娘は携帯電話にサインをもらって喜んでいたっけ。しかし、今年は、この伝統ある大会で堂々の2位。最終日後半のボギーや予選で誤って自分のボールを蹴ったりすることがなければ、優勝だったんだけどなぁ。

 優勝したプラヤド・マークセン選手の安定したショットも本当にびっくり。グリーンにまっすぐ飛んでくるボール見ていると、素人目に見ても「これはピンにからんでくる」と直感できるショットばかりだった。3位に入った丸山茂樹選手は久々の丸ちゃんスマイルを見せてくれたし、上位には食い込めなかったが、ショット後はゆったりと歩き、にこやかにラウンドしていた中嶋常幸選手のベテランらしいプレーもよかった。

 それにしても、女性ギャラリーからの予想していなかった質問には、まいった。ちょっとだけやりとりを紹介しておくか。

 「エルスはもう行っちゃったの?」
 (あんたはアーニー・エルス選手の恋人かい?と思いつつ・・)「アーニー・エルス選手ならもうこのホールでのプレーが終わって、あっちのホールにいますよ。」

 「遼君のボールって、どの辺に飛んできますか?」
 (そんなんわかるかい。遼君に聞いてよ、と思いつつ・・)「あの松の木がティーグラウンドから300ヤードくらいだから、あの当たりで待ってたらいいんじゃない。」

 「この最終組の人たちが、一番先にあがるんですか?」
 (???何それ?と思いつつ・・・)「一番最後にラウンドを終えるから、「最終組」って言うんですよ。」

 ついでにもう10年連続でボランティアに参加しているという、かなり高齢のボランティアから、「○番ホールのグリーンってどこ?」と聞かれたのにはびっくり。「10年来られてるんじゃないんですか?」とは思ったけど、そのグリーンまで案内した。

 いやいや面白くて楽しくて、有意義なボランティアだった。来年の、石川遼選手の成長したプレーが楽しみだ。地元出身の甲斐慎太郎選手にも頑張ってほしい。