てげぬる

 仕事の帰り道、みやざきてげうま国際夜市に寄ってみた。

 韓国や台湾の料理も魅力的だったが、お目当ては、ドイツのビール。ちょっと高めの値段も、久しぶりにドイツのビールが飲めるな、と楽しみにして並んだ。

 しかし、いやな予感がした。店員の女性が、前に並んでいる人の注文を間違えていた。商品が3つしないのに、どうやったら間違えんの?と思いつつ、自分のを注文。でてきた商品はやはり違う。ビールとポテトを頼んだのに、ホットドッグとポテトを持ってくるとはどういうこと?

 そのうえに、でてきたビールは、ぬるい。てげぬる。ドイツのビールで、学生時代に行ったドイツを思い出し、感傷にひたる予定が・・・。びっくり。屋台とはいえ、それはないだろうというくらいぬるかった。

 おかげで学生時代の二つの思い出がよみがえった。

 西ドイツのベルリンの壁際でファンタを売っていたあの少年は、今頃何をしているだろうか。いくら?と聞いたら、「ワン マルク」という元気な答えが返ってきた。小学校低学年くらいの子だったか。元気でやってるかな。

 それと学生時代にふぐの料理屋でバイトしていたが、ぬるいビールを注文する客がいた。冬の京都でビールを外に出していたら、それだけで十分冷えてる。やかんのお湯にその冷えたビールをつけ、燗をして、あっためたビールを出していたものだ。

 まさか、そのぬるいビールを飲むことになるとは。ドイツのビールは日本ほどキンキンに冷えてはいないとはいえ、あれはひどすぎ。中国では、レストランで注文したビールがぬるいということがよくあるようだけど。

 そのうち、台湾か韓国料理で出直すか。