俳優 甲本雅裕さん
昨年3月に上映された作品だが、藤沢周平原作の「花のあと」という映画を見た。
海坂藩(うなさかはん)を舞台とした、いわゆる藤沢周平氏定番の「海坂もの」のひとつで、北川景子が主人公の女剣士・寺井以登(いと)が晩年、孫たちに若き日の思い出を語る形式で物語が展開する。
北川景子の和服姿がちょっといまいちかなと思いつつ、北川景子の夫・片桐才助を演じている、ウッチャンナンチャンのナンチャン(南原清隆)に似ている男優の演技が気になった。
許嫁(いいなずけ)である北川景子の家に来て、たらふく飯を食い、旺盛なのは食欲だけで、いかにも頼りなさそうだが、北川景子が持ちかけた相談事に対して、真摯で粘り強い調べで真相に近づいていく。
この風采だが、北川景子が演じる主人公の以登に7人も子どもを生ませ、後に海坂藩の筆頭家老にまで上り詰めるという役柄。
どこかで見たことがあると思ったこの男優は、「踊る大捜査線」などにも出演していて、名前は「甲本雅裕(こうもとまさひろ)さん」。ネットで調べると、なんと京都産業大学経営学部卒とのこと。びっくりした。
「花のあと」の役柄では、剣の腕には期待できそうにもないが、ご本人は剣道4段で、京都産業大学剣道部出身とのこと。この年代なら、当時、剣道の全国大学選手権で上位入賞の可能性もあるかと思う。
映画「おとうと」や「ディア・ドクター」で好演している笑福亭鶴瓶師匠とともに、今後の映画やテレビ出演が楽しみだ。